カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)大雪山・旭岳完全ガイド

大雪山と旭岳

「大雪山」は、ひとつの山の名前ではなく北海道の中央部に連なる2,000m級の山々の総称で、大雪山連邦とも呼ばれます。一帯は日本最大約23万ヘクタールと広大な「大雪山国立公園」に指定され、太古から続く手つかずの自然が残されています。その「大雪山」の主峰である「旭岳」は標高2,291mで北海道で最も高い山で、「日本の百名山」にも選ばれています。

カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)

「大雪山」に連なる山々は、2,000m前後で最高峰の「旭岳」でも2,291mと比較的になだらかな山並みが続いています。しかし、緯度が高い北海道では、本州の3,000m級の山と同じぐらいの厳しい気象条件となります。そのため1,500m前後で森林限界となり、その上には高山帯が広がり様々な高山植物が見られます。

「大雪山」の春は遅く、7月上旬でも残雪が残っています。この雪渓の白とハイマツの緑、そして可憐な花を咲かせる高山植物の息をのむような美しいコントラストは、まさに「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と称される景色です。

標高1,600mまで一気に登れる旭岳ロープウェー

標高2,291mで北海道最高峰の「旭岳」ですが、1,600mまでは「旭岳ロープウェイ」を使って気軽に訪れることができます。旭岳の麓の「旭岳温泉」にある「旭岳ロープウェー」の「山麓駅」から標高1,600mにある「姿見駅」までは約10分間で登ることができ、上空から大雪山の雄大な自然を眺められると観光に人気となっています。

「旭岳ロープウェー」は1年を通して運行していて、6月下旬の山開きから8月は旭岳登山を楽しむ登山客を、9月には日本一早く見られる紅葉を楽しむ多くの観光客で賑わいます。

■住所
北海道上川郡東川町旭岳温泉
■電話番号
0166-68-9111
■アクセス方法
JR旭川駅から旭川電気軌道バスいで湯号で1時間26分、旭岳下車徒歩5分
■駐車場
あり
■営業時間
6:00~18:00 季節によって変わります。
■定休日
整備点検の際は運休します。
■予算
往復 大人 1,800~2,900円 小人 900~1,450円
■カード

姿見の池

「姿見の池」は、標高1,600mの「旭岳ロープウェー」姿見駅から歩いて20分ほどの場所にある池で、水面には雄大な旭岳も姿が映し出されます。姿見駅からは、「姿見の池」の周辺をぐるりと周る散策路があり、夏にはエゾノツガザクラやキバナシャクナゲ、チングルマなどの花が咲き、秋には日本一早い紅葉を見ながら約1時間から1時間半かけてゆっくり歩いて楽しむことができます。

旭岳の情報は旭岳ビジターセンターで

旭岳の麓の旭岳温泉にある「旭岳ビジターセンター」では、旭岳への登山情報や、大雪山の自然に関する情報を入手することができます。館内には、無料の休憩室がありセンター内では無料wi-fiも利用できるので、「旭岳ロープウェー」に乗る前に気軽に立ち寄ってみましょう。長靴や、スノーシュー、歩くスキーのレンタルもあります。

■住所
北海道上川郡東川町旭岳温泉
■電話番号
0166-97-2153
■アクセス方法
JR旭川駅から旭川電気軌道バスいで湯号で1時間26分、旭岳下車徒歩3分
■駐車場
あり
■営業時間
9:00~17:00
■定休日
無休
■予算
入館料 無料
■カード

旭岳へのアクセス

「旭岳温泉」や「旭岳ロープウェー山麓駅」へは、車の場合 旭川空港から約60分、JR旭川駅からは約1時間10分です。JR旭川駅からは旭川空港経由のシャトルバス「いで湯号」が出ていて1時間16分で旭岳に到着します。

旭岳で楽しめるアクティビティ

旭岳とその周辺では、登山やトレッキング以外にも1年を通じて様々なアクティビティを楽しむことができます。

サイクリング

旭岳の麓の町「東川町」。その中心部から少し離れると、水田が広がる平坦な田園風景が広がります。その景色を眺めながら、町内に点在する個性的なクラフトギャラリーやおしゃれなのカフェなどを、のんびりと自転車で探索しながら楽しむことができます。
ガッチリと走りたい経験者には、キトウシ森林公園から忠別湖を目指し、湖畔を一周して戻る約48㎞のルートがおすすめです。町めぐり用のタウンサイクルや本格的なロードバイクのいずれも「道の駅ひがしかわ道草館」や「キトウシ森林公園」で借りることができます。

カヌー・フィッシング

東川市街地から旭岳へ向かう途中には「忠別湖」があり、カヌーやフィッシングを楽しめます。忠別湖にはいくつか駐車場があり、中でも「親水広場」は砂浜になっているためボートやカヌーなどが着岸しやすい場所になっています。おたやかな湖面には、晴れた日には旭岳の美しい姿が映り大雪山の自然を満喫することができます。フィッシングは「忠別湖」とそこから下流の「忠別川」がニジマスやヤマメのポイントになっています。

スキー・スノーボード

「旭岳」は、世界でもトップクラスの良質なパウダースノーで知られていて、スキーヤーやスノーボーダーが世界中から訪れます。「旭岳ロープウエイ」は、冬期間も運行しているので標高1,600mまで連れて行ってくれます。ダイヤモンドダストやサンピラーなどの美しい自然の中を滑降できる「旭岳」は、世界中のスキーヤーやスノーボーダーの憧れの場所です。

スノーシュー

「旭岳」では、スノーシューを履いて姿見の池や夏には行くことのできない噴気孔へ向かうトレッキングが人気です。アウトドアガイドが引率してくれるツアーも行われていて気軽に体験することができます。また「旭岳ビジターセンター」では、スノーシューのレンタルをしているので、旭岳温泉周辺の森の中をスノーシューでちょっと散策数するのもおすすめです。

旭岳周辺の観光スポット

旭岳の周辺には見逃せない人気の観光スポットがたくさんあります。いくつかご紹介しますので観光ルートの参考にしてくださいね。

旭岳温泉

「旭岳温泉」は旭岳の麓、標高1,100m地点にあり、終点には「旭岳ロープウェイ」の山麓駅があります。夏は旭岳登山の拠点として、冬はスキーの合宿地として利用されます。高山植物の花の咲き時期や紅葉の綺麗な時期には多くの観光客や宿泊客で賑わいます。

「旭岳ロープウェー」の山麓駅から続く道道1160号線沿いには、地元食材を使ったフランス料理が人気の大型のホテルから、山小屋風のロッジまでいろいろなタイプの宿泊施設が9軒並んでいます。中には日帰り温泉が温泉が利用可能な施設もあり、旭岳の登山の後に汗を流すことができます。

大雪旭岳源泉

「大雪山」の麓「東川町」は北海道で唯一上水道がない町です。住民は、地下水を利用していて、その地下水は大雪山の雪解け水が長い年月をかけてしみこみ東川町の地下を流れてきたものです。

「大雪旭岳源泉」では、ミネラルが豊富に含まれた水が毎分約4,600ℓも湧きだし、その水温は1年を通して約6~7℃と一定です。源泉から引水している「大雪旭岳源泉岩」の取水場では、無料で自由に水を汲みことができ、遠くからわざわざ車で水を汲みにくる人が多くいます。

■住所
北海道上川郡東川町ノカナン
■電話番号
0166-82-2111 東川町役場公共施設サービス課
■アクセス方法
JR旭川駅から車で約1時間
■駐車場
あり
■営業時間

■休館日

■予算

■カード

道の駅ひがしかわ道草館

「道の駅ひがしかわ道草館」は、道道1160号旭川旭岳温泉線沿いにあり旭岳温泉や天人峡温泉に向かう人の多くが利用する道の駅です。館内には特産品展示販売コーナーがあり、東川町の農産物や加工品、東川町内の作家による木工品や陶芸が並んでいます。インフォメーションコーナーには、旭岳や天人峡の情報が載るマップや東川町内のおしゃれなカフェなどの飲食店を紹介したグルメマップが置かれているので、旭岳周辺や東川町を観光される人にはおすすめです。

■住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2丁目6−20
■電話番号
0154-67-3200
■アクセス方法
たんちょう釧路空港から車で約1時間
■駐車場

■営業時間

■定休日

■予算

■カード

羽衣の滝

「羽衣の滝」は、大雪山への登山口のひとつでもある天人峡温泉の近くにある滝で、落差270mで北海道で最大、日本の中でも2番目の落差から落ちる滝です。標高は1,000mの場所にあり、7段の滝の途中で2つの沢が合流しその名前の通り天女が羽衣をひるがえして舞うような流れを見せています。昭和26(1951)年委北海道指定名勝として文化財に指定、平成3(1991)年には「日本の滝百選」に選ばれています。平成25年に発生した土砂崩れで長く「羽衣の滝」に向かう道が通行止めになっていましたが、ようやく5年ぶりに開通し待ちわびた多くの人が訪れています。

■住所
北海道上川郡東川町松山温泉天人峡温泉
■電話番号
0166-82-3761 ひがしがわ観光協会
■アクセス方法
JR旭川駅から車で約65分、天人峡温泉から滝見台まで徒歩約1時間15分
■駐車場
あり
■営業時間

■休館日

■予算

■カード

旭岳周辺のおすすめのグルメ

旅の楽しみといえば美味しい食事も外せません。旭岳周辺のおすすめのグルメとお店をご紹介します

ファーマーズカフェ風土

「ファーマーズカフェ風土」は、平飼で鶏を育てる養鶏農家「ファーム・レラ」の奥さんが開くカフェです。場所は東川町の中心部から旭岳方面に向かう道道1160号線沿い。平飼いで育て、餌には小麦や米ぬか、おから、魚粉、近所の農家さんから分けてもらう規格外の野菜など自然のものを与えて生まれた卵は「大雪なたまご」として、道の駅ひがしかわ道の駅などで販売されています。「ファーマーズカフェ風土」は、その「大雪なたまご」を使ったふわとろのオムライスが人気です。

■住所
北海道上川郡東川町東4号北2
■電話番号
0166-82-5443
■アクセス方法
東川町の市街地から道道1160号を旭岳方面に約3㎞
■駐車場
あり
■営業時間
10:00~
■定休日
不定休
■予算
~1,000円
■カード
使用不可

蝦夷

「蝦夷」は、大雪山の伏流水を使ったすっきりとした味わいのスープが美味しいラーメン店です。場所は、道の駅ひがしかわ道草館の裏手にあり、道草館で休憩するついてに立ち寄ってラーメンを楽しむ人で賑わいます。一番人気の「蝦夷味噌ラーメン」は、濃厚だけど野菜の甘さと旨さを感じるスープに、具には白菜やタマネギ、豚バラ肉がたっぷりのせられボリューム満点です。また、米粉を使った「米粉ギョウザ」もおすすめです。

■住所
北海道上川郡東川町東町1-5-10
■電話番号
0166-82-2232
■アクセス方法
旭川電気軌道「道草館」バス停から徒歩1分
■駐車場
あり
■営業時間
11:00~15:00 17:00~20:00
■定休日
水曜日
■予算
~1,000円
■カード
使用不可

北の住まい設計社

「北の住まい設計社」は、北海道産の無垢材を使ってオリジナルの家具や床材や建具などの住宅パーツの製作と販売をする会社です。自社内には店舗を構え生活雑貨やインテリアの販売を行っています。また、カフェも併設されていて店内には、「北の住まい設計社」で作られたテーブルや椅子が使われお洒落で落ち着いた雰囲気となっています。カフェのメニューに使う食材はできるだけ北海道産にこだわっていて、近郊の農家で作られた野菜を使ったパスタやピザが人気です。

■住所
北海道上川郡東川町東7号北7線
■電話番号
0166-82-4556
■アクセス方法
JR旭川駅から車で約45分、旭川空港から約30分
■駐車場
あり
■営業時間
10:00~17:30
■定休日
水曜日
■予算
1,000~2,000円
■カード
使用不可

ヨシノリコーヒー

旭川市から旭岳に向かう道道1160号旭川旭岳温泉線から少し脇に入った田んぼの真ん中に建つお洒落な一軒家。そこが、自家焙煎されたスペシャルティコーヒー豆を販売する「ヨシノリコーヒー」です。古い納屋を改築した店舗では、自家焙煎のコーヒー豆を買える他、その豆と東川の美味しいお水を使って淹れたコーヒーをテイクアウトで楽しめます。

■住所
北海道上川郡東川町北町12-11-1
■電話番号
0166-56-0099
■アクセス方法

■駐車場
あり
■営業時間
10:00~18:00
■定休日
水曜日・木曜日
■予算
~1,000円
■カード
使用不可

いかがでしたか。今回は「大雪山・旭岳完全ガイド」と題して大雪山と旭岳の魅力や周辺のおすすめスポット、おすすめグルメに迫ってみました。 旭岳とその周辺では、大雪山の自然を体感できる様々な観光やアクティビティがあります。また、大雪山の自然の伏流水を使った美味しいグルメもいっぱいです。是非、魅力的がいっぱいの大雪山や旭岳を楽しでくださいね。

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