意外な魅力がいっぱい!石狩地方ってどんな地域?

石狩地方の位置・歴史

石狩地方は、北海道の西部に位置してしています。石狩地方の北西部は日本海に面し、暑寒別天売焼尻国定公園を含み変化に富んだ海岸線が景勝地として人気です。南西部には恵庭岳などがある山岳地帯と、支笏湖を含む支笏洞爺国立公園があり、神秘的な湖とそれを囲む原始林の姿はまさに北海道らしい景観で、観光スポットとして多くの人が訪れています。石狩地方の広さは鳥取県とほぼ同じ面積で、札幌市を中心に大都市圏が広がる北海道の中枢となっています。

石狩地方は、この地域が戊辰戦争の後「石狩国(いしかりのくに)」として制定されていたことに由来し、北海道の石狩支庁から現在は北海道の石狩振興局の所管する区域です。明治4年には明治政府の開拓使庁が函館から札幌に移転し、その後は北海道発展の中心となりました。そして、札幌市を中心に「豊平館」や「北海道庁旧本庁舎」、「旧札幌演武場(時計台)」、「箱館奉行所文書」をはじめとした、国や道の指定重要文化財など歴史的に貴重な建物や資料が多く残っています。

石狩地方の市町村

石狩振興局の管内には、札幌市、石狩市、江別市、北広島市、恵庭市、千歳市、当別町、新篠津村の6市1町1村があり、北海道全体の人口が減り続けている中で管内の人口は増加し、全道の人口の約42%を占めています。

石狩地方の特産品・郷土料理

石狩地方は、石狩川が作り出した肥沃な石狩平野を中心に、農業では主にお米が作られてきました。現在では、小麦や豆類、野菜など様々な農作物が生産されており、管内のあちこちに農産物直売所が設けられ、地元の新鮮な野菜を求める多くの人で賑わっています。江別市は、特に有数の小麦産地になっていて、栽培が難しく幻の小麦と呼ばれる「ハルユタカ」を多く生産し、麺をはじめとした加工品が地域の特産品となっています。
日本海に面する石狩市などでは水産業が盛んで、カレイやヒラメ、タコ、ホタテ、ホッキ、シャコ、ウニなどが多く水揚げされています。また近頃は、明治時代から大正時代にかけて栄え、その後水揚げが激減したニシンが再び石狩の浜に戻ってきており、地元の期待を集めています。

石狩地方のおすすめの観光スポット

今回は石狩管内の6市1町1村から、特におすすめの観光スポットを1カ所ずつご紹介します。

札幌市 北海道庁旧本庁舎

明治21年に建てられたアメリカ風ネオ・バロック様式の建物「北海道庁旧本庁舎」は、「赤レンガ庁舎」の愛称で道民に親しまれている国指定重要文化財です。建物の中には文書館や樺太関係資料館があり、北海道の歴史を知ることができます。
住所:北海道札幌市中央区北3条西6丁目

石狩市 あつた港朝市

石狩市の市内3カ所の漁港では、前浜で採れた新鮮な魚介類を安く買うことができる朝市が開催されています。その中でも「あつた港朝市」は厚田区の厚田港で毎年4月上旬から10月中旬まで開催され、市内市外からたくさんの人が新鮮な魚を買い求めて集まり、賑わっています。
住所:北海道石狩市厚田区厚田 厚田漁港内

江別市 北海道立自然公園野幌森林公園

「北海道立自然公園野幌森林公園」は、北海道百年を記念した昭和43年に北海道立自然公園として指定され、敷地面積は2,053haにもなり、大都市近郊にある公園では世界有数の規模を誇る公園です。公園内の約8割が鳥獣保護区になっており、野鳥140種以上、昆虫1,300種以上の他、エゾリスやユキウサギなどの姿を観察することができます。
住所:北海道江別市西野幌

北広島市 旧島松駅逓所

「旧島松駅逓所」は、明治6年に札幌本道(現在の国道36号線)の開通に伴い、建てられたもの。あのクラーク博士が帰国する途中に立ち寄り「青年よ大志を抱け」という言葉を残した場所で、クラーク博士記念碑もあります。昭和59年には国史跡に指定され、当時の駅逓所の構造を残す建物としては道内最古のものです。
住所:北海道北広島市島松1番地

恵庭市 サッポロビール(株)北海道工場

恵庭市にある「サッポロビール(株)北海道工場」では、ビールの製造工程をできるほか、できたての「黒ラベル」と北海道限定「サッポロクラシック」を試飲することができます。また、工場内にはレストラン「ヴァルハラ」があり、生ラムのジンギスカンなどビールにぴったりのおつまみや料理を楽しむこともできます。
住所:北海道恵庭市戸磯542-1

千歳市 サケのふるさと千歳水族館

「サケのふるさと千歳水族館」は、日本最大級の淡水魚水族館です。館内には高さ5m、幅12mの巨大な水槽があり、「サケ」や幻の魚と言われる巨大魚「イトウ」や「チョウザメ」などが悠々と泳ぐ姿を見ることができます。
住所:北海道千歳市花園2丁目312

当別町 北欧の風 道の駅とうべつ

「道の駅とうべつ」は、2017年にオープンした札幌中心部から一番近い道の駅です。館内には、北海道を代表するイタリアンのシェフ堀川秀樹氏がプロデュースした「カフェ・テルツィーナ」があり、道産食材を使ったイタリア料理を味わうことができます。また農産物直売所や特産品ショップもあり、当別町や近郊の野菜や特産品を販売しています。
住所:北海道石狩郡当別町当別太774番地11

新篠津村 新篠津温泉たっぷの湯

「新篠津温泉たっぷの湯」は、「道の駅しんしのつ」に併設された源泉かけ流しの天然温泉です。しのつ湖の景色を眺めながら入浴できる露天風呂や、家族でゆったり過ごせる貸切風呂もあります。冬にはしのつ湖でのワカサギ釣りが人気で、村外からも多くの家族連れが訪れます。
住所:北海道石狩郡新篠津村第45線北2番地

石狩地方ってどんな地域?のまとめ

今回は石狩地方の地理や歴史などの概要と、6市1町1村それぞれおすすめの観光スポットをご紹介しました。石狩地方の中心は大都市札幌ですが、そこから石狩地方の他の市町村までは車をちょっと走らせるだけで行くことができ、自然豊かな魅力ある観光スポットがたくさんあります。是非、札幌への観光の際は、石狩地方の他の町にも行ってみてはいかがでしょうか。

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