釧路地方ってどんな地域?

北海道の道東にある釧路地方。首都札幌から距離があるため、なかなか訪れる機会がないかもしれませんが、釧路地方ってどんな町があって、どんな特色があるのか、ご存知でしょうか。意外と北海道民でも知らないこと、素敵な魅力にあふれた地域なのです。今回は、釧路地方の魅力に迫ります。

釧路地方にある町はいくつあるの?

釧路地方は、帯広を代表する十勝地方と、紋別を代表するオホーツク、そして根室を代表する根室地方の3つの地域に囲まれた北海道東部の地区です。釧路市・釧路町・厚岸町・浜中町・標茶町・弟子屈町・鶴居村・白糠町の8市町村があります。それぞれに道東の経済・観光拠点としての特色がありますが、なにより釧路湿原国立公園と阿寒摩周国立公園という、ふたつの国立公園や、川湯温泉、阿寒湖温泉などの豊富な温泉、太平洋に面した豊富な海産物、広大な土地で営まれる酪農など、自然資源も大変豊富な地方です。

夏でも涼しい釧路地方

釧路地方は夏でも最高気温が25度を超えない日がほとんどです。その涼しさは北海道一と言われるほど。また霧が多いことでも知られています。夏であっても肌寒い日が多いことから、避暑に訪れる人が増えてきました。逆に冬はそれほど気温が下がることもなく、過ごしやすい日が続きます。雪は少なめなので、ウインタースポーツはスキーよりもスケート人口が多めです。そのためスピードスケートやアイスホッケーなどが盛んになり、日本代表選手やオリンピック選手を何人も排出しています。

それぞれの町の特徴・特色は?

釧路市は、阿寒町・音別町と合併したため、白糠町を間に挟んだ形で、釧路市が二か所に存在しています。道東の経済・観光拠点の中心でもあります。エリアは釧路市エリアと、阿寒湖エリアと呼ばれ、広い土地では、気候や冬に積もる雪の量の違いもあることから、様々な過ごし方が楽しめるのです。その街の中には、釧路湿原国立公園と阿寒摩周国立公園の2つの国立公園を有し、豊かな自然に恵まれ、特別天然記念物の「タンチョウ」や「阿寒湖のマリモ」など貴重な動植物がいっぱい。また釧路市は世界三大夕日と言われる、幣前橋からの夕日が美しいことでも有名です。

釧路町は、国立公園である釧路湿原を有する町です。細岡ビジターセンターにある、展望台からの湿原の眺めは釧路町の広大さを全身で感じられる、素晴らしいスポット。釧路川、雄阿寒岳、雌阿寒岳を望むことができ、四季の季節を問わず感動の景観が広がっています。

厚岸町は、言わずと知れた牡蠣の生産が盛んな町。そして2018年平昌冬季オリンピック、スピードスケートチームパシュート金メダリストの佐藤綾乃選手の故郷でもあります。たくさんの絶景ポイントがある厚岸町ですが、昭和58年に選定された厚岸の景勝地「厚岸観光十景」は、地元民にしかわからない隠れた絶景ポイントです。SNS映え間違いのない素晴らしい眺めに、時間を忘れてしまうことでしょう。また、特産品の牡蠣は冬の季節だけでなく、一年中を通して産卵時期を調整し、いつでもおいしく食べられるように生産されています。焼く・煮る・生・蒸す・揚げると、どんな調理法でもおいしく頂ける海の幸です

浜中町は、霧多布湿原を有する町。1993年に釧路市で開催された「ラムサール条約締結国会議」において、登録湿地に認定された道立公園です。春から夏にかけ咲き誇る数多く花がすばらしく、花の湿原とも呼ばれています。あたアニメ、「ルパン三世」の原作者「モンキーパンチ」氏の生まれ故郷である浜中町は、「ルパン三世 宝島プラン」と称し、2011年から町おこしをスタート。ルパンのイラストのラッピングバスや電車、タクシーなどが走っていたり、モンキーパンチコレクションショップ、ルパン三世フェスティバルなど、様々なイベントを開催し、全国からたくさんのファンが訪れています。

標茶町は、釧路地方のちょうど真ん中に位置する、釧路湿原国立公園の45%を有する町です。人口約9,400人に対し、約4万頭もの乳牛がいる町でもあり、酪農が盛んです。中でも多平和展望台は北海道でも珍しい地平線までが360度見渡せる展望台として、人気のスポット。牛や羊が数百頭も放牧され、遠く知床・阿寒の山も見ることができます。夜は一面の星空が広がり、三脚を持ったカメラマンも多く訪れていますよ。釧路-塘路間で運行される臨時列車「くしろ湿原ノロッコ号」の終着駅であるJR塘路駅も、ここ標茶町にあります。絶景を眺めながら汽車の旅もいかがでしょうか。

弟子屈町は、摩周湖周辺、屈斜路湖周辺、川湯温泉周辺と3つのスポットからなる町です。摩周湖は周りが断崖に囲まれ、流れ込む川も、流れ出る水もありません。不純物を含まないその水は青く、世界一級の透明度です。屈斜路湖はアウトドアスポーツが盛ん。カヌーやヨット、キャンプなどのアクティビティが楽しめるスポットです。そして川湯温泉は源泉100%かけ流し。豪華な温泉ホテルから、地元の人が通う銭湯感覚の温泉まで、個性豊かな温泉がそろっていますよ。

鶴居村は、丹頂鶴のふるさと。釧路湿原や特別天然記念物のタンチョウヅルを有します。「湿原鶴居展望台」や、「温根内高層湿原群落地」などでは、湿原の様子を肌で感じ、じっくりと観察できますよ。また冬に飛来する丹頂鶴は、「音羽橋」が撮影スポット。浅い川に一本足で立って眠るツルは、とても幻想的。この橋の上は、そんなツルの姿をとらえようと、三脚を建てたカメラマンたちでいっぱいです。

白糠町は、海と山の食材が豊富な町です。畜産物は鹿肉やラム肉、海産物は、ししゃも、タコ、つぶなど。農産物はシソが有名で、「しそ焼酎鍛高譚」は、白糠町の紫蘇を使用した商品として、全国各地で販売されている特産品です。道の駅「しらぬか恋問」での一番人気の商品は、「鍛高ラムネ」。赤紫蘇と青紫蘇の2種類があり、美しい色をしていることからお土産にも選ばれています。その道の駅の裏手には、「恋問海岸」があり、素晴らしい海岸線が続きます。恋の文字がつくことからロマンチックスポットとして、写真撮影をする人も多く訪れていますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。知る人ぞ知る、釧路地方についてご紹介をしてきました。道東の拠点だけあり、都会的な雰囲気の釧路市を始め、自然資源豊かな景勝地や特産品に恵まれた釧路地方は、魅力がいっぱいありました。札幌市からは、丘珠空港発の直行便で行くこともでき、その所要時間はなんとたったの40分。車だと5時間ほどかかるので、時間の大幅な短縮になりますね!ぜひとも釧路地方の魅力を味わっていただけると幸いです。

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