室蘭本線の北舟岡駅を紹介します。内浦湾の海沿いを走る室蘭本線の中でも、最も海面と近い位置にあるのが北舟岡駅です。全国でも有数の、ホームから目の前に海が広がる海の景観は、まさに絶景です。
室蘭本線は、内浦湾の海沿いをひたすら進む!
伊達市内に入った室蘭本線は針路を北に変え、豊浦町にある「豊浦駅」までひたすら北上していきます。特に次の「伊達紋別駅」までは内浦湾の海沿いを進んでいくため、海沿いの風景を楽しみながらゆったりと列車に揺られることができます。
特に今回の「北舟岡駅」は、室蘭本線の中でも最も海に近い場所に位置しており、ほとんど海にせり出しているかのようなロケーションを楽しめます。遠くに見える有珠山の姿とともに、海と山を余すところなく楽しむことができるエリアです。
海と線路は、たったこれだけしか離れていません。遠くに臨む有珠山の姿も合わせて、晴れた日には最高のロケーションとなります。
海と背中合わせの駅!北舟岡駅とは?
室蘭本線の33個目の駅である北舟岡駅は、伊達市中心部にもほど近い場所に位置している駅です。北舟岡駅の最大の特徴はその立地であり、なんとホームのすぐ目の前に内浦湾が広がっている、全国的にも類を見ないほど海に近い場所にある駅となっています。
波が穏やかな日には問題なく列車を待つことができますが、海が荒れている場合は室蘭本線でも随一の過酷な条件下で列車を待つこととなります。しかし、前々回の黄金駅以上に海に近いので、晴れた日のロケーションは最高です。
北舟岡駅は簡易的な待合室の小屋が海から若干離れたところにあり、海が荒れている場合にはそちらで列車を待つことになります。日本全国でも有数の海に近い駅ということもあり、全国各地から鉄道ファンが訪れる駅となっています。
北舟岡駅の自転車置き場。自転車置き場から駅までは徒歩2分程度の距離があります。
自転車置き場の先に、北舟岡駅のホームと内浦湾を望むことができます。
自転車置き場からは鷲別岳、稀府岳などを望むこともできます。
駅周辺には、中規模の住宅街が形成されています。
畑なども広がっています。雲の切れ間から陽光が遠く内浦湾に差し込んでいます。
自転車置き場の脇の道を、真っ直ぐに下りていきます。
北舟岡駅全景。対面式のホームと跨線橋、少し離れたところにある待合室というシンプルな構成です。
ホームの様子。すぐ目の前に内浦湾が広がり、海岸線の形を見渡すこともできます。
室蘭方面の線路。青を基調とした跨線橋は、まさに海に面した駅のイメージにぴったりです。
跨線橋の上から望む内浦湾。跨線橋の上は、海の景観を撮影する絶好のポイントです。
跨線橋から見た室蘭方面。崎守埠頭の若干突き出た形がよくわかります。
駅のホームと海、砂浜がこれだけ隣接している場所は、全国でもほとんどありません。
晴れた日には、遠く有珠山の様子もはっきりと見ることができます。
海が荒れている場合は、この白い柵を超えて波が打ち寄せることもあります。
この日は波が穏やかであったため、良い写真を何枚も撮影することができました。
北舟岡駅の待合室。小さな小屋のような建物です。
基本的に簡素なつくりとなっています。
内部には緑を基調とした不思議な空間が広がっています。駅のホームと合わせて、こちらも必見です。
全国からやってきた鉄道ファンが切符などを貼り付けています。沖縄からやってきたという方もいらっしゃいました。
思い出ノートが置かれており、思い思いにコメントを残すことができます。
北舟岡駅周辺スポット:天然温泉 湯らん銭
北舟岡駅周辺には中規模の住宅街が広がっており、伊達市中心部にも近いことから、数多くの市民が住んでいます。その一角にある「天然温泉 湯らん銭」は、地元の方々を中心に親しまれている温泉施設です。
稀府岳やカムイヌプリなどの山々が育む塩化物質の温泉が、身体を芯から温めてくれます。外観を見る限り、小さな施設にのように思えますが、サウナや露天風呂なども完備されています。旅の疲れを癒す場所としても存分に利用することができるでしょう。
国道37号線側に大きな看板があるので、場所は非常にわかりやすです。
入り口。大人400円と、入浴料はリーズナブルに設定されています。
外観はそれほど大きくないものの、露天風呂やサウナ、さらに家族風呂なども完備されており、充実した内容の施設となっています。
北舟岡駅のまとめ
北舟岡駅は室蘭本線の中で最も海に近い場所に位置している駅であり、全国的にも海側にここまでせり出した駅は少ないと言われています。駅のホームや跨線橋からは内浦湾の大海原を望むことができるなど、素晴らしい展望を楽しめる場所です。また遠くに見える有珠山と海のコントラストも素晴らしく、そんな駅周辺の景観は忘れがたい思い出のひとつになることでしょう。
室蘭本線は、北舟岡駅からさらに北上を続け、いよいよ伊達市中心部へと入っていくことになります。次回は、伊達市の中心駅として運用されている「伊達紋別駅」まで、海の景観を楽しみながら進んでいくことにしましょう。
むらはし
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