登別と室蘭の境目!室蘭本線・鷲別駅に行ってみよう!

室蘭本線の鷲別駅を紹介します。室蘭市へと向かっていく室蘭本線。鷲別駅は、登別市と室蘭市のちょうど境界線上に位置しています。住宅街が形成されており、生活感のある駅です。

室蘭本線は登別市からおひざ元、室蘭市へと向かう

登別市を南西方向に進んでいく室蘭本線は、前回の幌別駅から登別市の境界部分まで程よいスピード感で運行します。幌別駅の次の駅、鷲別駅までは8キロ程度距離があるため、列車の乗車時間も必然的に長くなります。

基本的に苫小牧市からほとんど国道36号線と並走するような形で伸びていく室蘭本線の線路は、鷲別駅付近から若干内陸に入り込んでいき、西側へと進んでいくことになります。登別市の西端でもある鷲別エリアは、様々な意味で室蘭本線の転換点だと言えるでしょう。

鷲別エリアの国道36号線にかかる大きな歩道橋からの展望。鷲別エリアは住宅街がメインの場所となっています。

札幌方向の国道36号線。古めかしい建物も多く建っています。

遠くには、太平洋を望むこともできます。

登別市と室蘭市の境界線上!鷲別駅とは?

室蘭本線の27個目の駅である幌別駅は、登別市と室蘭市のちょうど境目に位置しています。鷲別駅より少し西側に進むともう室蘭市に入ることとなり、次の駅である「東室蘭駅」とも、およそ2キロ程度しか離れていません。

鷲別エリアは住宅街が形成されていることから、室蘭方面、苫小牧方面双方に通勤・通学客が存在しています。しかし近年の少子高齢化によって生産年齢人口が減少したことから、鷲別駅の利用客も少しずつ減っています。最近までは有人駅として運用されていましたが、2015年11月からは無人駅となり、通勤・通学の時間帯のみ、駅員が改札業務を行うことになっています。

鷲別駅入り口。入り口側からは小さく見えますが、駅舎自体は比較的大きめです。

ホームから見た駅全景。緑と黄色がメインの配色となっている、個性的なデザインの駅です。

駅構内の様子。現在の駅舎は1996年に建てられたものであり、室蘭本線の駅の中でも比較的新しい建物となっています。

有人駅時代に使われていたみどりの窓口。みどりの窓口は、無人化より一足早く2011年に廃止となっています。

トイレも新しく、清潔です。

時刻表。普通列車以外に、L特急「すずらん」が停車します。

左の自動ドアは、朝の通勤・通学の時間帯のみ利用可能です。それ以外の時間帯は通電していないので、右側の扉を利用してホームに出ます。

室蘭・長万部方面の線路。

銀色が基調となったメタリックな印象の跨線橋がかかっています。

跨線橋からの眺め。住宅が建ち並んでいることが分かります。

跨線橋から見た苫小牧・岩見沢方面の線路。

外側から見た駅舎。外側から見ると変わった形をしていることが分かります。

駅の線路を超えて向こう側へ行く跨線橋は設置されていません。この地下通路を通って、駅の向こう側へ渡ることができます。

地下通路には落書きが多く、夜は治安があまり良くないスポットだと言えるでしょう。

地下通路を出て、鷲別駅を反対方向から望む。

鷲別駅周辺スポット①:鷲別神社

鷲別エリアは坂が比較的多い場所であり、坂の上にも住宅街が形成されています。国道36号線の近くにある坂の上には、「鷲別神社」が本殿を構えており、坂の上からの展望と合わせて、ぜひとも押さえておきたいスポットとなっています。

鷲別エリアは坂が多く、このように比較的急な場所も存在します。

建ち並んでいる家々を横目に、坂を登っていきます。

坂を登りきると、鷲別神社の鳥居が出迎えてくれます。鳥居をくぐってから、また少し坂を登る必要があります。

鷲別神社本殿です。地味な雰囲気ではありますが、どっしりとした構えで、威厳を放っている建物です。

境内には、様々な石碑なども備えられています。

境内のはずれには、子供が遊ぶことのできる広場があります。

木に隠れてしまう部分もありますが、鷲別神社の境内からは鷲別の住宅街の全景を見渡すことができます。

鷲別駅周辺スポット②:鷲別岬

鷲別神社の坂を下りて海沿いの小道を歩いて行った先に、「鷲別岬」はあります。切り立った崖の上から海を見ることはできませんが、崖を下から見上げて観察し、その迫力を間近で見ることは可能です。また、目の前に広がる海の素晴らしさも、同時に味わうことができます。

海沿いの小道を東方向に進んでいきます。

海の景観自体も特筆すべきものであり、夕刻には周辺に人が少ないこともあってロマンチックな雰囲気を演出することもできるでしょう。

鷲別岬。切り立った崖を、下から観察することが可能です。

崖の迫力を間近で感じながら、大自然のスケール感を味わうことができます。

鷲別駅のまとめ

鷲別駅は登別市と室蘭市の境界線上に位置している駅であり、辺りは坂の多い地形に形成された、住宅街がメインとなっている場所です。近代的で個性的な配色の駅舎は、ぜひ一度見てみるとよいでしょう。住宅街だけではなく、神社や岬など、隠れた見どころも多い場所です。
室蘭本線は、いよいよおひざ元である室蘭市に入っていきます。次回は「室蘭支線」との分岐点にもなっている重要な駅、「東室蘭駅」まで進んでみることにしましょう。

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むらはし

むらはし

北海道の鉄道に魅せられた平成世代。北海道に数多くある秘境駅、廃線間近の路線などを巡り、その素晴らしさを伝えたいと思っています。

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