険しい地形の中にあるローカル駅!室蘭本線・礼文駅とは?

室蘭本線の礼文駅を紹介します。険しい地形の中を進んでいく室蘭本線。礼文駅は、秘境・小幌駅の前に位置している駅です。周辺のローカル線的な雰囲気を、存分に楽しんでおきましょう。

岩場や崖が増え、室蘭本線は最大の難所へと差し掛かる!

大岸駅を過ぎると、室蘭本線はほとんどトンネルの中を進んでいくことになります。それだけこのエリアには崖や岩場などが多く、落石なども考えられる非常に危険なポイントとなっているのです。秘境駅「小幌駅」もいよいよ目の前、室蘭本線の進む先には少しずつただならぬ雰囲気が漂い始めてきます。

数少ないトンネルを通らない場所においては、引き続き内浦湾の素晴らしい景観を楽しむことも可能です。海に浮かぶ奇岩なども見ながら、少しずつ進んでいくことにしましょう。

海に突き出た奇岩です。このように、大岸駅より先には険しい地形が続いています。

奇岩も様々な形があり、その自然が作り出した造形美を楽しむのも良いでしょう。

険しい地形に囲まれた数少ない平地!礼文駅とは?

室蘭本線の40個目の駅である礼文駅は、豊浦町の西端に近い場所に位置しています。豊浦町中心街から15キロ近く離れているため、大岸駅以上に利用者は少なくなっています。2012年の1日平均の利用客は6人と、素晴らしいローカル線の条件をそろえている駅です。

駅舎も小さく周辺の景観も寒々としており、ローカル的な雰囲気を存分に楽しみたい方にとっては見逃せない駅だと言えるでしょう。周辺には民家があり、国道に面していることからアクセスしやすい点も魅力です。

礼文駅外観。遠巻きに見ると、小さくおしゃれな民家のようにも見えます。クリーム色の外観がやわらかな雰囲気をかもし出しています。

駅構内は小さく、簡易的なベンチが置かれているだけです。長きにわたって、このベンチにもほとんど人が座らない状況が続いているのでしょう。

1980年代には1日平均100人程度の利用客がいた礼文駅ですが、国道などが整備された現在では利用客よりもベンチの方が多い状況が数年続いています。

時刻表。まさにローカル線的です。

ホームの様子。ちょうど貨物列車が停車しており、踏切を渡ることはできませんでした。

反対側のホームの後方には、小高い丘があります。

ホームから見た駅舎。やはり小さく、民家のような印象です。

礼文駅も、踏切を渡って向こう側のホームに行くタイプの駅です。

向こう側には険しい山々も続き、小幌駅への期待と不安が高まります。

駅周辺は古い民家と郵便局が建っているのみです。

礼文駅周辺スポット:礼文華住吉神社

礼文駅から徒歩5分ほど離れた場所に位置する「礼文華住吉神社」は、急な石段がシンボルとなっている地域の方々にとっての重要なパワースポットです。石段を登り切った先にある本殿は、高台から礼文華エリアと内浦湾をどっしりと構えて見下ろしています。

こちらの神社はその高さゆえに、ビュースポットとしても見逃せないものがあります。ぜひとも実際に石段を登ってみて、眼下に広がる迫力の光景を見てみてください。

やや色あせた鳥居が目印です。

階段は急で、見た段階でくじけてしまいそうになります。上の鳥居の先にもさらに階段があります。

急な階段は、運動不足の方にとっては致命傷になってしまうかもしれません。

上の鳥居まで登り切った段階でも、後ろには素晴らしい光景が広がっています。

上の鳥居からさらに少し階段を登って、やっと本殿に到着です。

本殿は非常に綺麗で、どっしりとした威厳を感じます。

本殿からは礼文華や海岸の様子まで、しっかりと見渡すことができます。

神社の石段の前には漁港もあります。この神社は、海の安全を祈願するという役割も担っているのです。

礼文駅のまとめ

礼文駅は、室蘭本線が険しいエリアを進んでいく中に位置している小さな駅です。洒落た民家のような外観と、小ぢんまりした構内の様子は、まさにローカル線そのものだと言えるでしょう。周辺のローカルな雰囲気と合わせて、ぜひとも訪れておきたい場所です。
室蘭本線もいよいよ残すところあと3駅。次回は、ついに日本一の秘境駅「小幌駅」まで進んでいきます。山の中を入っていく列車がトンネルを抜けた先に、どんな光景が広がっているのでしょうか。

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むらはし

むらはし

北海道の鉄道に魅せられた平成世代。北海道に数多くある秘境駅、廃線間近の路線などを巡り、その素晴らしさを伝えたいと思っています。

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