特別天然記念物のマリモに会える!阿寒湖完全ガイド

国の特別天然記念物に指定されるマリモが生息する湖「阿寒湖」は、道東エリアの中でも最も人気のある観光スポットです。湖畔には阿寒湖温泉があり、温泉や宿泊を目的に多くの人が訪れます。また、周辺では北海道の先住民族アイヌの文化に触れられる施設もあり様々な観光の楽しみがあります。

阿寒湖の基本情報

「阿寒湖」は、阿寒摩周国立公園の中にある周囲約26㎞、面積13.25㎢の北海道で5番目の大きさの淡水湖です。「阿寒湖」の周囲には、雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士などの山々が囲み、東にはペンケートーとパンケトー、南西には五色沼と呼ばれるオンネトーがあります。

マリモが生息する湖

マリモは、北半球の高緯度の場所に生息する緑藻類の一種で、日本では「阿寒湖」の他に本州や北海道の十数か所の湖沼で見られますが、大きな球状のマリモが群生しているのは「阿寒湖」だけです。大正10(1921)年に国の天然記念物、昭和27(1952)年からは特別天然記念物に指定されています。「阿寒湖」に浮かぶチュウルイ島には、「マリモ展示観察センター」があり天然もマリモを観察することができます。

北海道最大のアイヌコタン

「アイヌコタン」は、北海道の先住民族であるアイヌが暮らす集落のことで、「阿寒湖」の湖畔にある「阿寒湖アイヌコタン」は北海道の中でもっとも大きく36戸、120人あまりのアイヌ民族が暮らしています。阿寒湖アイヌコタンでは、かつてのアイヌの民家を再現した建物や、アイヌ伝統の木彫りなどの民芸品が並ぶお店など数十店が並んでいます。

阿寒湖へのアクセス

「阿寒湖」へは、女満別空港から車で約1時間、釧路空港から約55分です。JR釧路駅からは阿寒バスの定期路線バスを利用すると約2時間10分です。また、「たんちょう釧路空港」から阿寒エアポートライナーが出ており、阿寒湖温泉まで1時間5分で快適に移動できます。

阿寒湖周辺の観光スポット

摩周湖の周辺には見逃せない人気の観光スポットがたくさんあります。いくつかご紹介しますので観光ルートの参考にしてくださいね。

阿寒アイヌシアター イコロ

「阿寒湖」湖畔にある道内最大のアイヌの集落「阿寒湖アイヌコタン」には、平成24(20129)年にオープンした、日本初で唯一のアイヌ文化専用劇場の「阿寒アイヌシアター イコロ」があります。ユネスコの世界無形文化遺産になっている「アイヌ古式舞踊」は、アイヌ文化には欠かせない「火」と「水」を用いて演じられ、「阿寒アイヌシアター イコロ」は室内ですが、「イオマンテの火まつり」などの伝統的なアイヌの歌と踊りを見ることができます。

■住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-84
■電話番号
0154-67-2727
■アクセス方法
たんちょう釧路空港から車で約1時間
■駐車場
あり
■営業時間
季節によって異なります。
■定休日
不定休
■予算
入場料 大人 1,080円 小学生 540円
■カード

阿寒湖畔エコミュージアムセンター

「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」は、平成14(2002)にオープンした阿寒摩周国立公園の自然環境や特別天然記念物のマリモなどを展示している施設です。館内には、木がふんだんに使われた5つのサロンがあり、阿寒地域でよく見られる樹木の実物大の標本や、マリモや阿寒湖に生息する魚のが水槽で展示されています。また、スノーシューや歩くスキーのレンタルも行っており阿寒の冬のアクティビティの拠点となっています。

■住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目1番1号
■電話番号
0154-67-4100
■アクセス方法
たんちょう釧路空港から車で約1時間
阿寒湖バスセンターから徒歩で約10分
■駐車場

■営業時間
9:00~17:00 (夏期 8月1日~8月20日 9:00~18:00)
■休館日
火曜日、年末年始
■予算
無料
■カード

阿寒湖温泉

阿寒湖畔にある「阿寒湖温泉」の歴史は古く、安政5(1858)年に松浦武四郎がこの地を踏査した時には、すでにアイヌが温泉を利用していたといいます。阿寒湖温泉旅館組合には12のホテルや旅館が加盟しており、宿泊や温泉で利用することができます。 阿寒湖温泉の泉質は単純泉、硫黄化水素泉で刺激が少なく神経痛や冷え性、疲労回復、リューマチ、慢性消化器病など効果があると言われています。ホテルや旅館では日帰り入浴も受け付けているが、温泉公衆浴場「まりも湯」では500円で温泉を楽しめます。

■住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2丁目6−20
■電話番号
0154-67-3200
■アクセス方法
たんちょう釧路空港から車で約1時間
■駐車場

■営業時間

■定休日

■予算

■カード

ボッケ遊歩道

「ボッケ遊歩道」は、阿寒湖畔エコミュージアムセンターの裏手に広がる自然性豊かな散策路です。「ボッケ」とは、アイヌ語で「ポフケ(煮え立つ)」からつけられた火山活動で発生した硫気ガスや水蒸気が熱い泥とともに吹き出す泥火山のことです。阿寒湖畔エコミュージアムセンターの裏から北に15分ほど歩いたところにこのボッケがあり、ここまで続く「ボッケ遊歩道」は、火山と森、湖の3つの自然が楽しめます。

■住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目1-1
■電話番号
0154-67-4100 阿寒湖畔エコミュージアムセンター
■アクセス方法
たんちょう釧路空港から車で約1時間
■駐車場
なし 第一有料駐車場を利用
■営業時間

■休館日

■予算

■カード

マリモ展示観察センター

「阿寒湖」には、大島、小島、チュウルイ島、ヤイタイ島と4つの島が浮かび、「マリモ展示観察センター」はこの中のチュウルイ島にあります。「マリモ展示観察センター」では、阿寒湖の湖底を再現した大きな水槽の中に特別天然記念物であるマリモがいて、じっくりと観察することができます。また、屋外には阿寒湖に泳ぐイトウやアメマスなどを観察できるコーナーもあります。「マリモ展示観察センター」のあるチュウルイ島へは遊覧船や高速船を利用して行くことができます。

■住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉(チュウルイ島)
■電話番号
0154-67-2511
■アクセス方法
阿寒湖温泉から遊覧船で85分 マリモ観覧を含む
■駐車場

■営業時間
6:00~18:00 季節によって異なります。
■休館日
12月~4月14日
■予算
遊覧船乗船料 大人 1,900円 子供 900円
■カード

オンネトー

「オンネトー」は、阿寒摩周国立公園の中にある周囲2.5㎞ほどの小さな沼です。名前は「年老いた沼」「大きな沼」を意味するアイヌ語からきています。場所は足寄町の東部にあり「阿寒湖」からは車で約30分なので阿寒湖とセットで観光したいスポットです。

山深い大自然に囲まれた「オンネトー」は、千歳のオコタンペ湖、上士幌の東雲(しののめ)湖と合わせ「北海道三大秘湖」に数えられています。「オンネトー」は、季節や天候、見る角度によって湖面の色が変わって見えることから「五色沼」とも呼ばれています。

■住所
北海道足寄郡足寄町茂足寄
■電話番号
0156-25-2141
■アクセス方法
阿寒湖温泉から車で約30分
■駐車場
あり
■営業時間

■休館日

■予算

■カード

阿寒湖のおすすめのグルメやお土産

旅の楽しみといえばグルメやお土産も外せません。阿寒湖周辺のおすすめのグルメと阿寒湖でないと買えないお土産をご紹介します

まりも羊羹

阿寒湖の定番のスイーツといえば「まりも羊羹」です。阿寒湖に生息する特別天然記念物のマリモを模して、緑色の羊羹を小さなゴム風船の中に詰めた球状の羊羹で、食べる時にはゴムを爪楊枝で刺すとプリンと剥けて楽しめます。「まりも羊羹」は、阿寒湖温泉街にある北海まりも製菓が製造し、阿寒湖温泉街のお土産店やホテルの売店などで買うことができます。

まりもプリン

「まりも羊羹」を作る北海まりも製菓が、平成19(2007)年に発売した「まりもプリン」は、中身がプリンなので色は黄色で、味もプリンそのものですが、「まりも羊羹」と同じように爪楊枝で刺して、付属の容器に入れて食べます。特製のカラメルソースをかけると濃厚なミルクの味とカラメルソースの甘くて香ばしい香りがたまらないスイーツです。

養殖まりも

阿寒湖のマリモは特別天然記念物なので、販売はもちろん持って帰ることも出来ません。しかし、阿寒湖温泉街のお土産店には、缶やかわいらしいガラス容器に入れられたマリモがお土産として売っています。これは養殖のマリモで、輸入されたマリモの原毛をほぐしてから丸めて容器に詰めているものです。阿寒観光の記念のお土産や室内装飾品として人気の商品です。

民芸喫茶ポロンノ

「民芸喫茶ポロンノ」は、阿寒湖温泉のアイヌコタンにあるアイヌ料理のお店です。店内にはアイヌ文様の置物や民芸品が置かれています。人気のメニューは、「ポッチェイモ」です。材料はジャガイモで秋に収穫したジャガイモを冬に屋外に出したままにして、自然の寒さで凍ったり溶けたりを繰り返し発酵させ水分を抜いたものです。食べる時には水で戻して丸めて焼いて食べます。バターを乗せるとホットケーキのような食感で手軽に食べられると人気です。またヒグマやエゾシカを使った料理が並ぶこともあります。

■住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-8
■電話番号
0154-67-2159
■アクセス方法

■駐車場

■営業時間
10:00~21:30 5月~10月 12:00~20:30 11月~4月
■定休日
不定休
■予算
1,000円~
■カード

郷土料理 奈辺久

「郷土料理 奈辺久」は、自家製の手打ちそばと阿寒湖で獲れた魚を使った郷土料理が味わえるお店です。夏にはヒメマスやニジマス、冬にはワカサギを使った料理が味わえます。おすすめは5月から7月までの限定で食べられるヒメマスのお刺身。鮮度抜群の阿寒湖でしか味わえない味です。

■住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目4-1
■電話番号
0154-67-2607
■アクセス方法

■駐車場

■営業時間
11:00~15:00 18:00~21:00
■定休日
不定休
■予算
1,000円~2,000円
■カード

いかがでしたか。今回は「阿寒湖完全ガイド」と題して阿寒湖の魅力や周辺のおすすめスポット、おすすめグルメに迫ってみました。  阿寒湖は摩周湖・屈斜路湖まで約1時間と近く、阿寒・屈斜路エリアは1日では周りきれません。是非、阿寒湖温泉に宿泊してアイヌの文化に触れたり遊覧船に乗ったりゆっくりと阿寒湖や周辺の観光をを楽しんでくださいね。

関連記事

  1. 登別温泉完全ガイド

  2. 札幌の歴史や芸術を訪ねる。札幌市中央区の博物館・資料館4選

  3. 釧路湿原など世界的な観光地をめぐる「釧路湿原・阿寒・摩周シーニックバイウェイ」とは?

  4. 北海道を代表する絶景の数々!青い池・美瑛完全ガイド

  5. 札幌至近!オロロンラインの通る石狩市に遊びに行こう!

  6. 松前町で巡りたい観光スポットとおすすめグルメ5選

最近のコメント