留萌の北にある町!オロロンラインにある小平町へ行こう!

オロロンライン上にある町、小平町を紹介します。小平町は留萌市の北に位置しており、高台からの素晴らしい眺めを楽しむことができるビュースポットでもあります。ニシン漁と炭鉱の栄枯盛衰を感じられる町です。

留萌炭鉱を支えた街、小平町とは?

留萌の市街地を抜けてさらに北上していくと、車の場合には15分ほどで新たに小さな町が見えてきます。留萌市から10キロ程度しか離れていない場所にある「小平町」は、戦後まもなくまではニシン漁と留萌炭鉱の採掘で栄えた街でした。しかし、高度経済成長期以降は街を支えた産業が両者ともに衰退してしまい、以降は高齢化による人口減少もあって現在はおよそ3,000人ほどが暮らす小さな町となっています。


この看板とその周辺に広がっているのが、小平町の市街地です。


小平町役場。小さいながらも機能的な雰囲気の役場です。

小平町はニシン漁と炭鉱が衰退してしまった後、産業構造の転換を求められることになりましたが、夕張市など他の炭鉱で栄えた街と同様、これらに代わる産業を作っていくことができず、衰退していくことになってしまいました。

小平町では、街の最盛期を支えたニシン漁に関する資料の展示や、ニシン漁で町全体が大いに栄えていた時期の「鰊番屋」の雰囲気を保存しておくために、「道の駅 おびら鰊番屋」が運営されています。おびら鰊番屋について、詳しくはこちらの記事を参照してみてください。


木造の外観が印象的な道の駅「おびら鰊番屋」。


道の駅の施設の他に、「旧花田家番屋」という、実際にニシン漁で使われた番屋が保存されており、展示用に一般公開されています。


道の駅に関して、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

小平町のおすすめスポット①:小平町総合交流ターミナル施設「ゆったりかん」

小平町中心部から国道232号線をさらに北上すると、すぐに「ゆったりかん」の名前が入った大きな看板が目に留まります。小平町にある「ゆったりかん」は、温泉を中心にレストランや宿泊施設も備わった小平町を代表する観光スポットのひとつです。


夕日をかたどった特徴的なロゴの看板が目印になっています。


1998年にオープンした施設は、外装内装ともに非常に綺麗に保たれており、来場者から好評を得ています。


エントランスでは、小平町のゆるキャラ「おびまる」が出迎えてくれます。

こちらの温泉は「光明石温泉」と呼ばれており、小平町の鉱物から抽出されたミネラル成分が豊富に含まれている温泉となっています。海の見える浴室では、サンセットタイムには海に沈んでいく夕焼けを、宿泊すれば朝の光を浴びながら気持ちの良いひと時を過ごすことができます。


温泉からは、このような素晴らしい夕焼けを眺めることができます。


施設の裏手にはパークゴルフ場も広がっており、ドライバーや観光客以外に、地元の方々にも愛される施設となっています。


パークゴルフ場でも、素晴らしい夕焼けを眺めながらプレーを楽しむことができます。


オレンジ色に染まる海の水面は寂寥感もあり、ロマンチックな光景です。

小平町のおすすめスポット②:望洋台と望洋台キャンプ場

「ゆったりかん」から見て北側には、小高い丘がそびえており、頂上に向かって曲がりくねりながら道路が伸びています。この丘は「望洋台」と呼ばれており、丘の上からは小平町や日本海、さらにその先の増毛町方面の山々までもを見渡すことができます。

さらに丘の頂上には「望洋台キャンプ場」が広がっており、素晴らしい眺めと豊かな自然の中で一晩を過ごすことが可能となっています。望洋台キャンプ場は夏季限定営業であるため、アウトドア派の方は夏が来た際にはぜひともチェックしておきたい場所だと言えるでしょう。


頂上からは、小平町と日本海の姿を一望できます。小平町が日本海に抱かれて発展してきたということがよく分かるでしょう。


北側の眺めです。山あいから日本海を望むことができます。


キャンプ場は毎年8月下旬には閉鎖されてしまいますので、夏の間にぜひとも訪れておきたいところです。


望洋台から小平町の全景を眺めたら、この小平トンネルから北上の旅を再開しましょう。

小平町のまとめ

留萌市の北側にある小平町は、海とともに発展し、現在も大いなる海とともに営みが続いている小さな街です。「ゆったりかん」や望洋台からは日本海の景観の素晴らしさをを存分に味わうことも出来ますので、オロロンラインを北上している途中で忘れずに立ち寄っておくようにしましょう。
小平町の小平トンネルを抜けた先は、またしばらく大きな町がありません。日本海を眺めながら、スピードは出しすぎないようにして北上を続けていきましょう。

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Ichiro

Ichiro

北海道を旅するライター。北海道内道の駅完全制覇を2017年に達成。北海道内で行ったことがないのはえりも岬のみという自称「北海道マイスター」。

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