安平町の中心街!室蘭本線・早来駅に行ってみよう!

室蘭本線の早来駅を紹介します。安平町の中心街を形成している早来地区の駅であり、周辺は商店なども建ち並んでいます。安平町産の乳製品を味わえるスポットも要チェックです。

安平町の中心街は早来に?室蘭本線で訪れてみよう

安平町は、2006年に旧早来町と旧追分町が合併して誕生した町であり、比較的歴史の浅い町となっています。現在の安平町の行政機能の中心は旧早来町側に置かれており、安平町の中心街も旧早来町に形成されています。

旧追分町は農業が中心産業であるのに対して、旧早来町は酪農が盛んであり、中心街から少し離れた場所に畜産農家が数多く存在することが特徴です。また旧早来町は元スピードスケート選手の橋本聖子さんの出身地であることや、1986年以来続いているふるさと小包「雪だるま小包」などでも知られています。

旧早来町中心街。これまでよりも建物の数が増えており、国道の周辺には商店や家が建ち並んでいます。住みやすい印象の街並みです。

旧早来町の中心駅!早来駅とはどんな駅?

室蘭本線の11個目の駅である早来駅は、旧早来町の中心駅として発展した駅です。安平町になってからもその役目は変わらず、早来町の中心地としての役割を担い続けています。しかしやはり地元住民は列車よりも車を主要な交通手段として選択することが多く、早来駅を旅客目的で利用する方は少なくなっています。

早来駅外観。可愛らしい西洋風の建物で、緑色の屋根が小綺麗な印象を持っています。

駅構内の様子。簡素な待合室が用意されているのみです。

岩見沢方面の線路。ホームは前回の安平駅に比べると幾分か立派な印象があります。

苫小牧・長万部方面の線路。苫小牧市街まで、室蘭本線を利用すれば約20分で到着します。

跨線橋から見た苫小牧・長万部方面の線路。

早来駅は分類としては無人駅にあたりますが、隣接する「安平町物産館」で切符も取り扱っているため、乗客はそこで切符を買うこととなります。安平町物産館には、安平町の特産品で作られた食品を中心に、お土産に最適な商品も数多く売られており、駅の利用客はもちろん、休日のドライブで訪れた方にも親しまれています。

安平物産館。小奇麗な印象の外観で、ヨーロッパ風の雰囲気にあふれています。

館内では安平町の農産物にまつわる商品や、手作りの陶器製品などが売られています。

喫茶コーナーも設けられており、ひと休みすることもできます。

安平町のマップも設置されており、広大な面積を誇る安平町の全景を把握することが可能です。

外には、旧早来町エリアのマップも設置されています。

早来駅は、駅舎側は建物が数多く立ち並ぶエリアとなっていますが、駅舎の反対側は安平川が流れるのみの自然の原風景が息づく場所となっています。駅全体をまたぐ形で大きな跨線橋が設置されているため、ここを渡って駅舎の裏手の光景も楽しんでおきましょう。

巨大な跨線橋を渡ると、駅舎の裏側に出ることができます。

跨線橋の上からは、自然の原風景を高台から楽しむことができます。

駅舎の裏手には安平川が流れており、豊富な農作物を育てる源の姿を見ることができます。

早来駅周辺スポット①:レストランみやもと

早来駅から徒歩5分程度の場所にある「レストランみやもと」では、安平町産の牛乳などを使ったチーズやソフトクリームなどを中心とした食事・スイーツを楽しむことができます。昔ながらの喫茶店風の店内はどこか懐かしい雰囲気。列車やドライブの旅の途中で訪れて、のんびりしたひとときを楽しむのも良いでしょう。

外観はおしゃれなヨーロッパ調で、早来駅の駅舎とも似た雰囲気になっています。

入り口付近には小さなテラスも設けられています。

店内には、所狭しとチーズやバターなどが並んでいます。

ケーキなども豊富に取り揃えています。

今回は、カマンベールソフトクリームとカマンベールコロッケをいただきました。カマンベールソフトの色が真っ白ではないことから、チーズがふんだんに使われていることが分かります。一口目からチーズの芳醇な香りとうまみが鼻に抜けていく感覚を味わうことができました。甘すぎないため、甘いものが苦手な大人の方でも美味しく味わえます。

カマンベールコロッケは、カマンベールチーズをじゃがいもでくるんでいるのが特徴です。じゃがいもとカマンベールチーズの愛称は抜群で、濃厚なチーズのうまみを熱々の状態で味わうことができます。下味はしっかりついていますが、ソースがあっても美味しく食べられると感じました。

中にはカマンベールチーズがたっぷりと入っています。

喫茶店のような雰囲気の店内は、どこかアットホームなところも印象的です。

早来駅周辺スポット②:鶴の湯温泉

早来駅から西におよそ2キロの場所にある「鶴の湯温泉」は、周辺住民を中心に親しまれている温泉施設です。鶴の湯の由来は、その昔この場所にしばしば鶴が飛来し、温泉の湯で怪我をした身体を癒していたからだと言われています。

鶴の湯の温泉施設の前には「ハス池」という池が広がっています。春から秋にかけてはハスの葉が浮かび、8月にはハスの花が池一面に咲き誇るのも特徴です。また露天風呂からは、遠くに広がる山々を眺めることも出来ます。

施設外観。赤みがかった屋根が印象的な建物です。

ハス池の様子。秋が深まり始めた時期だったため、ハスの葉は枯れてしまっていました。枯れた葉の様子もまた風情があります。

早来駅のまとめ

早来駅は安平町の中心街に位置しており、旧早来町の人々を中心に利用者がいる駅です。駅には物産館が隣接しており、町の特産品を気軽に購入たり、実際に味わったりしてみることも可能となっています。
室蘭本線は、安平町の南側に差し掛かっていきます。次は、安平町内にある最後の室蘭本線の駅「遠浅駅」まで、列車に揺られながら進んでみることにしましょう。

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むらはし

むらはし

北海道の鉄道に魅せられた平成世代。北海道に数多くある秘境駅、廃線間近の路線などを巡り、その素晴らしさを伝えたいと思っています。

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