オホーツクのホタテが名物!道の駅 さるふつ公園を紹介!

猿払村にある道の駅 さるふつ公園を紹介します。日本最北にある村・猿払村は、ホタテ漁によって日本全国でも屈指の「リッチな村」となっています。村に巨万の富をもたらしているホタテを実際に味わったり、キャンプ場の併設された公園で楽しんだりして過ごしましょう。

日本最北にある村・猿払村!アクセス方法は?

稚内市にある日本本土最北端の地「宗谷岬」。この場所から南におよそ30キロ進んだところにある小さな村が「猿払村」です。猿払村は日本最北に位置している村であり、およそ2,700人の村民が暮らすまさに日本の最果てに位置する村となっています。

そんな最果ての地にある猿払村ですが、村の経済はとても豊かなものとなっており、村民一人当たりの平均所得も高くなっているのが特徴です。2014年から2016年までの3年間はホタテ漁が年間を通して好調だったこともあり、全国の市区町村における平均所得ランキングで東京の新宿区や品川区、武蔵野市などの有名市区町村を抑えて3年連続TOP10入りを果たすなど、日本の最北にある知られざる「リッチな村」ということで有名になっています。

札幌から猿払村へは、道央自動車道を利用してまず「士別剣淵IC」まで真っ直ぐ進みます。そこから国道40号線を通っていき、音威子府村の分岐では国道275号線を選択、中頓別町、浜頓別町を過ぎて国道238号線に入り進んでいくと、猿払村に行くことができます。札幌からの所要時間はおよそ4時間半かかります。猿払村まで行けば宗谷岬も目の前であるため、ぜひとも立ち寄っておくのも良いでしょう。

猿払村に入ると、写真のような看板が出迎えてくれます。猿払村はかつて漁獲高が落ち込んだことにより極貧の漁村として知られていましたが、村の漁協が起死回生の策でホタテの稚貝を養殖したことで日本でも有数のホタテの産地となり、現在のように全国屈指の「リッチな村」となったのです。

オホーツク海を望む「オホーツクライン」からは、遠くロシアまで続くオホーツク海の広々とした眺めを楽しむことができます。

オホーツク海の目の前に位置する最果ての道の駅!道の駅 さるふつ公園とは?

道の駅 さるふつ公園は、オホーツク海沿岸を南北に走っている国道238号線「オホーツクライン」の途上に位置している道の駅です。広大なオホーツク海の目の前に位置するこちらの道の駅には、キャンプ場を併設した「さるふつ公園」と、道の駅のメイン施設を中心に様々な見どころがあります。

ホタテ漁以外に酪農も盛んな猿払村を象徴する風車「風雪の塔」や、戦前の海難事故「インディギルカ号遭難事故」の慰霊碑など、様々な記念碑、記念建造物が建ち並ぶスポットです。

道の駅 さるふつ公園のメイン施設と案内看板。こちらの道の駅には、メイン施設とレストラン群、遊具などが設けられた公園、巨大なキャンプ場、温泉施設が併設されたホテル、パークゴルフ場とゲートボール場、「風雪の塔」と農業資料館、インディギルカ号遭難慰霊碑など、様々な施設が複合して集まっています。

メイン施設内部の様子。1階は事務所となっています。

2階部分には公園内の様子を一望しながら自由に休憩できるスペースが設けられています。

温泉施設「さるふつ憩いの湯」と、併設されたホテル「ホテルさるふつ ふるさとの宿」です。

道の駅弁「ホタテめし」を販売する建物や、レストランとお土産物店がひとつになった「さるふつまるごと館」など、レストラン関係の建物も豊富にそろっています。

こちらが「さるふつまるごと館」です。手書き風のイラストが良い味を出しています。

どのレストラン関係の建物でも、猿払村のホタテをさまざまな形で味わうことができます。

さるふつまるごと館では、水槽に入った生のホタテを購入し、店舗内で焼いてもらって食べることも可能です。

こちらはさるふつ公園のキャンプ場です。広々とした芝生の上にテントを立てて、オホーツク海を望みながらキャンプを楽しむことができます。オホーツク海から登る朝日、沈む夕日を見ながら過ごすキャンプは良い思い出となるでしょう。

パークゴルフ場は36ホールを設けた巨大なものとなっており、様々な特色を持ったコースで遊ぶことができます。

近年はパークゴルフ人気に押され気味のゲートボール場も、さるふつ公園には広々とした場所が備えられています。

さるふつ公園には子供が喜ぶさまざまな遊具もそろえられています。

こちらが、猿払村のシンボル的な建物のひとつである「風雪の塔」です。ホタテ漁と並ぶ猿払村の基幹産業、酪農の恵みに感謝した塔となっています。

風雪の塔の前方には「乳牛感謝之碑」という記念碑も設けられています。

道の駅の前を通る「オホーツクライン」には横断歩道がないため、こちらから地下通路に入って向こう側にわたります。

地下通路内には、ブルーライトに照らされたマリンアートが壁一面に描かれています。

マリンアートだけではなく、なんと陸上の牛たちを描いたここでしか見られない珍しい絵も描かれています。リアルな牛の姿を描いたアートは、まさに最果ての村にある珍スポットのひとつだと言えるでしょう。

地下通路を出ると目の前にはオホーツク海が広がり、「インディギルカ号」の慰霊碑が展示されています。インディギルカ号は1939年にオホーツク海で遭難し、その一報を聞いた猿払村の村人は総出で救助にあたりました。事故自体は700人以上がなくなる大惨事となりましたが、猿払村の村人の活躍もあって結果的に400名以上の人命を救助することができたのです。

道の駅の反対側には、主にインディギルカ号にまつわる様々な遺物が展示されています。

道の駅 さるふつ公園のまとめ

道の駅 さるふつ公園は、広大なオホーツク海を見渡しながら公園で遊んだり、キャンプをして「日本最北の村」を楽しみつくすことができる道の駅です。村に富をもたらしているホタテを実際に味わうこともでき、食も遊びも目いっぱい体感することができる場所だと言えるでしょう。

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Ichiro

Ichiro

北海道を旅するライター。北海道内道の駅完全制覇を2017年に達成。北海道内で行ったことがないのはえりも岬のみという自称「北海道マイスター」。

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