オロロンラインの留萌市について紹介します。カズノコの生産量日本一の街として知られる留萌市。この街に来たら、市街地と日本海を高台から一望できる「千望台」に必ず立ち寄っておきましょう。海抜180メートルの高台からの眺めは壮観です。街と海、空のコントラストも楽しめますよ。
オロロンラインの中核を担う町・留萌市とは?
オロロンラインの起点からおよそ150キロ。北海道の市町村の中ではかなり有名な部類の町である「留萌市」に差し掛かります。留萌市はオロロンラインの中ほどに位置している町です。特に、漁業では生産量日本一のカズノコなどを中心に、オロロンラインの経済的な中核を担っています。
人口22,000人程度を抱える留萌市は、北海道の他の自治体と同様、人口減少に悩まされています。漁業と留萌炭鉱における炭鉱業が盛んだった町の最盛期には、4万人以上の人口を抱えていました。しかし現在は、その半分程度にまで人が減ってしまっています。
第二次世界大戦終結直後、ロシアのスターリンとアメリカのトルーマンによる会談の中で、「留萌と釧路を結んだ線より北側にロシア軍を進駐させる」という案が検討されていましたが、これはトルーマンによって却下されました。もしこの案が通っていれば、留萌や旭川、釧路などの都市はロシアの国の一部だったかもしれませんね。
留萌市街。商店はやはりほとんどがシャッターを下ろしており、閑散とした印象はぬぐえません。
留萌市最大の商店街はその場所の地名を取って、「開運だるま通り」と名付けられています。
留萌本線の起点!留萌駅には必ず行ってみよう
留萌市の中心部にある「留萌駅」は、JR留萌本線の中心的な駅として機能しています。留萌本線は、深川駅を起点として増毛駅へと通じる路線です。留萌市側から見ると、深川方面と増毛方面に「V字」のような形で線路が伸びている路線となっています。
しかし、前の記事でも解説しましたが「増毛~留萌間」に関しては2016年12月5日に廃線となってしまったため、その翌年以降は深川~留萌間のみの営業となってしまいます。廃線となる増毛~留萌間の駅に関しては、廃線後に駅舎などが順次撤去されてしまうことが決定していますから、見られなくなってしまう前に、必ず自分の目で確かめておくべきだと言えるでしょう。
留萌駅の外観。留萌本線の深川までの区間はある程度利用者がいることから、しばらくは廃線をまぬがれる予定となっています。
駅構内の様子。様々なお知らせや掲示物などで入り乱れており、にぎやかな印象です。
ホームと増毛方面の線路。2面2線の比較的大きな駅となっています。
深川方面の線路。駅自体はかなり大きめです。
現在は使われていない線路が残されています。留萌本線以外にも、かつては「旧国鉄羽幌線」が乗り入れており、国鉄民営化以前は現在よりも規模が大きな駅でした。
使われていない線路の側には、広々とした緑地が広がっています。パークゴルフ場もありました。
周辺の観光スポットへの簡単な地図が掲載されています。
留萌市街と日本海を高台から一望!千望台には必ず寄ろう!
留萌市中心部からおよそ4キロ程度の場所にある「千望台」は、高所から留萌の街並みと日本海を見渡すことができます。オロロンラインを北上する際には忘れずに寄っておきたい景観スポットです。
海抜180メートルの場所にある千望台からの眺めは壮観で、特に晴れた日の昼間は気持ちよく絶景を望むことができるでしょう。ゆるやかな丘の上にあることから、風も比較的強くありません。穏やかな気候の中で景色を楽しめるのも魅力です。
千望台の石碑。千望台までは当然ながら登り道が続きますが、傾斜がゆるやかなため、自転車などでもそれほどきつくはないでしょう。
千望台からの眺め。留萌市街を一望することができます。
市街地と日本海、空のコントラストも楽しめます。晴れた日には陽の光が海に注ぎ込み、なんとも幻想的な光景となります。
市街地の逆方向には山並みも広がっています。こちらも素晴らしい光景です。
展望台には、「五十嵐億太郎」の銅像が建っています。
五十嵐億太郎は留萌港の造成に多大な功績を残した人物で、まさに「留萌発展の父」なのです。
留萌市のまとめ
留萌市はオロロンラインの中間部に位置しているだけではなく、カズノコの生産量が日本一であるなど、オロロンラインの経済的な部分の中核も担っている町と言えます。千望台からの留萌市の街並みと海とのコントラストは素晴らしく、いつまでも見ていたくなるような、芸術的な光景を楽しめます。
オロロンラインの旅も、おおよそ中間地点あたりまでやってきました。次回は、留萌市の北側にある小さな町「小平町」まで足を延ばしてみることにしましょう。
Ichiro
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